医療薬学会2018レポート
シンポジウム22「実践!薬学臨床推論ケースカンファレンス」
ケースカンファレンス形式のシンポジウム初参加でした。
質問や意見が飛び交い、すげえええとも思ったし、隣の人と意見交換も出来たし
会場全体が盛り上がりました。
あの熱気を思い出しつつ。
適当まとめ(おい)
薬学領域における臨床推論は、患者の状態把握、副作用の判断、コミュニケーションなど様々な場面で活用されるが、体系的に学ぶ機会が少ない。
今回はケースカンファレンスの手法で、提示者が病歴や所見を提示し、鑑別を挙げ、どのように問題解決にアプローチしたか推論内容を述べる。
聴講者は提示された情報から推論し、質問や意見をする。
今回聴講者に学んでほしいのは一症例ずつのテクニックというよりも考え方の流れである。
高張性脱水なのに低比重尿のまま
→尿崩症?→だとすれば 中枢性?腎性?→薬剤性
→高Ca血症:エディロールで起きやすい印象
→D3製剤は副甲状腺機能亢進症を顕在化する
→Ca↑P↓
→PTHも測定しFA。
低アルブミン血症時はCa値は補正してから評価すること!
みかけの正常値がありうる!
ベースラインの確認大事!
パ病は必ず片側から始まり、年単位で両側に進行する
薬剤性パ症は最初から両側で始まり、発症は投薬開始後20日以内、歩行障害から始まる例が多い
学びのスタイルはサイズも考えて組み込むことが重要
→人は20分しか集中できない
→ラーニングピラミッド(学習方法と平均学習定着率の関係)におけるアクティブラーニングの効果を合わせて考えると、Small Group(10名程度)のケースカンファ(自施設例)が最も有効
薬学臨床推論は セルフケア と 副作用推論 が二大柱